台湾が世界史に登場するのは、この島が16世紀にポルトガル人によって「発見」されて以来といわれています。しかし、それよりも遙かに古くから、台湾は東南アジア方面から黒潮に乗って移り住んできたマラヨ・ポリネシア系文化に属する人たちの居住する空間でした。台湾の文化の基層は、概していえば、これら先住民たちの文化と、17世紀以降に大陸から大挙して渡来してきた漢民族系の人たちの文化とが重層的に、また並列的に展開した部分からなっているといえます。その片方だけを見ていては、台湾の文化の深層は理解できないといわれます。
今回の短い旅行は、
(1)圧倒的多数の漢民族系の人たちの上層文化の結晶である故宮博物館を見学すること
(2)先住民文化を代表して東部一帯に住む2、3の種族の生業と生活に触れること
この2点を通して、正しく、台湾の文化の理解に近づくことを目的にしています。