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[連 載] 神戸学生・青年センターの北朝鮮旅行に同行して 【その1】
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(株)マイチケット 山田 和生

 6月15日より6月22日まで8日間の日程で、神戸学生・青年センターが呼び
かけた北朝鮮への観光旅行に一参加者として同行した。私自身、北朝鮮訪問は初めて
であり、現地情報も極めて少く、添乗員と名乗るだけの内容と自信がなかったため、
一参加者としての同行となった。
私を含め、参加者10人全員が始めての北朝鮮訪問である。

■渡航のための三つのルート
 今回の旅行は、(株)マイチケットとして、はじめての北朝鮮旅行の手配となる。
企画の準備はまず、渡航の方法の調査から始まった。
 これまでよく知られている北朝鮮への旅行の方法には三つの方法がある。
 まず、朝鮮総連を通じて企画されている友好訪問団。友好訪問を目的とするこの
ルートは、いうまでもなく、北朝鮮への友好的姿勢での参加を前提にしている。
 次に、在外国の韓国・朝鮮人を対象とした、同朋の祖国訪問。在日韓国・朝鮮人が
北朝鮮を訪れる場合はこのルートをとることになる。家族、親族の訪問など、旅行内容
には様々な制約がある。
 そして三つ目の方法は今回の旅行で採用した、朝鮮国際旅行社が現地手配を担当する
観光目的のルートである。
 この三つのツアーの性格にあわせて、担当する朝鮮側の旅行社が、それぞれ決まっ
ている。
 例えば、韓国のパスポートを所持する人は同朋の祖国訪問のルートを採用することに
なり、そのための専門の旅行社が現地の案内を担当する。韓国のパスポートを所持する
人が朝鮮国際旅行社の観光目的のツアーに参加することはできないシステムになっている。
 この他に、マスコミ関係者、特に記者は観光目的のツアーに参加することはできない。
また、米国のパスポートを所持する人は対象外である。

■査証取得
 北朝鮮と国交がない日本には、北朝鮮の大使館や領事館は存在しないため日本での
査証の取得はできない。まず、事前に参加者のデータと写真を平壌に送り、査証発給
の許可を受ける。
 日本からの航空機の定期便ルートは、北京、瀋陽、ウラジオストックなどで乗り継い
で平壌に入るため、査証そのものは、この乗り継ぎの都市で受け取る。今回の場合は
中国の遼寧省瀋陽の空港で朝鮮の航空会社である高麗航空のチェクインの際に手渡さ
れた。また、鉄道で北朝鮮に入る場合は北京や瀋陽の高麗航空のオフィスで受け取る
ことができる。
 個人の旅行も同様の方法で朝鮮国際旅行社が現地手配に当たり、査証を乗り継ぎ地点
で受け取ることが可能である。しかし、注意を要するポイントが様々にあり、簡単な
システムにはなっていない。出発前に要点を押さえて置く必要があるので、マイチケ
ットに相談していただきたい。
 北朝鮮の団体査証

■視察先の制限
 視察先にもいくつかの制限がある。まず、市場の見学を希望したが、これは許可され
ていないため見学は不可能。また、北朝鮮の人の個人宅の訪問はできない。観光や視察は、
ガイドの同行が原則となっている。現地通貨ウオンに両替することができない。買い物は
日本円と中国元ですることとなる。
 このような制限の中で、北朝鮮の人々の現状に触れる機会を日程にどのように組み込め
ばいいのだろうか。今回の旅行の団長である神戸学生・青年センターの飛田さんとともに、
少ない情報の中から工夫を重ねて準備にあたった。
 板門店の休戦ラインを視察する、開城の民俗旅館に2泊する、平壌から瀋陽まで鉄道で
移動する。(日程の詳細はホームページを参照していただきたい。)北朝鮮の現地滞在
5泊6日。短期間の観光を目的とした旅行では、北朝鮮の現状のほんの一端に触れただ
けである。

 この連載では、日本のマスコミなどを通して伝わる、北朝鮮の現状に関する情報から
できあがった私の北朝鮮への先入観をもとに、見聞きした断片の情報を解釈する事は
避けるように気をつけ、見たまま、聞いたまま、感じたままの報告を心がけたい。

次号に続く


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