画像集
◆平壌 主体思想塔
◆大同江に浮かぶ遊覧船で食事をとることができる
◆高麗航空のスチワーデスといっしょに写真をとる。とってもシャイ


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【連載その7】神戸学生・青年センターの北朝鮮旅行に同行して 
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(株)マイチケット 山田 和生
 6月15日より6月22日まで8日間、神戸学生・青年センターが
呼びかけた北朝鮮への旅行に同行したレポートの7回目。
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■□■ 市場と為替レート ■□■

 市場を見れば、暮らしが見える。どの国に行ってもまず行ってみたいのが市場である。到着日に同行ガイドの金さんに市場を希望したが、外国人には解放されていないのでダメ。市場がだめならばと希望を出したのが百貨店。これは意外にもOK。百貨店で人々の暮らしを垣間見ることができる。ひょっとすると品数が少なくて、モスクワで見たことのある百貨店「ツム」のように「十貨店」と陰口をたたかれているかもしれない・・・などと、期待をふくらませた。
 翌日いざ百貨店に到着してみると、地元の人は入れない外国人向けのお土産屋さんである。ちょうど、中国の友誼商店のような感じで、これをガイドの金さんは「百貨店」と呼んでいたのだ。ホテル内のお店でも「百貨店」でもドライブインでも、その他の旅程中のどの場所で買い物をしても日本円の現金で支払うことができ、お釣りも日本円でくれる。ウオンで買い物をするような朝鮮の人々の暮らしとの接点が全くないようになっている。
 羊角島ホテルのフロントの両替所は、我々日本人のグループの宿泊に備えて両替用に日本円の小銭を準備をしてくれていた。しかし、初日に数人が1万円を両替するとフロントの円は底をついてしまった。翌日も、両替用の日本円がフロントに届いたが、また数人が1万円を両替すると円は底をついてしまった。
 我々にとっては1万円ずつでも、北朝鮮の事情では数十万円の日本円の小銭をフロントが用意するのは簡単なことではないようだ。両替ができないと、1万円札だけでは買い物ができなくなってしまう。こちらに少額紙幣やコインがなければ、売り手のお釣りが不足した場合に支払いができない。北朝鮮への旅行者は、日本円かドルの小銭をたくさん用意しておくこと。これから北朝鮮を訪問する人への重要
な教訓である。

 どこでも円が通じるのでウオンに両替する必要がまったくないため、円とウオンの為替レートなど無縁な旅行が続く。現地で出会った中国人の貿易商から為替レートについてこんな話しを聞く機会があった。
ドルとウオンの為替レートは・・・
 公定レート 1ドル=2.17ウオン
 ヤミレート 1ドル=15ウオン
 市場では  1ドル=200ウオンの世界もあるとのこと
もしこれが事実だとすると、ドルや円を財布いっぱい持った日本人が市場を歩くことは、銀行の金庫が歩き回っているようなものである。
通貨の公定レートとヤミレートが100倍もある世界を現在の日本人が想像することは、なかなか難しい。
マイチケットは1980年代、内戦下のニカラグアへのツアーを10回以上催行し、私自身も6回の添乗体験がある。当時のニカラグアはハイパーインフレ下でやはり通貨の公定レートとヤミレートが100倍以上であった。現地に住む日本人に生活の事情を聞いたり、ニカラグア人の友人の家にホームステイをしたりしたが、人々の経済感覚や生活のありようを、日本人の実感で理解し、さらにそこで旅行のビジ
ネスを成立させるということは、ほとんどSFの世界を生身で生きているような感覚である。とりわけ1週間程度しか滞在しなしツアー参加者とニカラグア人との経済的な出会い方は暴力的といっていいほど不幸であった。
 人間の想像力はたかだか、10倍までが限度ではないか。
それ以上の経済格差で人間が出会うとどんな不幸な出来事や大変な事態でもSFの世界ようで、実感をともなうことは簡単なことではない。
・・・・・これが私の体験的な持論である。

北朝鮮の市場が解放されないのは、この意味では、当然なのかもしれない。

次号に続く


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