画像集
◆サーカスの殿堂の観衆
◆照明に浮かび上がる妙技
◆開城の落ち着いた町並み

◆開城民俗旅館の食堂
◆開城民俗旅館 客室を外から見る
◆開城民俗旅館 客室の中庭1
◆開城民俗旅館 客室の中庭2
◆開城民俗旅館 客室の中庭3
◆開城民俗旅館 客室の中庭4
◆開城民俗旅館 客室の中庭5

◆開城民俗旅館 客室の入り口を内側から見る
◆開城民俗旅館 入り口の鉄扉を内側から見る自由に外に出ることはできない
◆開城民俗旅館 スタッフと団長 皿を回しているところ
◆開城民俗旅館 夕食時 ビールで乾杯
◆開城民俗旅館 夕食時 料理は豊富
◆開城民俗旅館 客室内にある骨董的価値のある家具1
◆開城民俗旅館 客室内にある骨董的価値のある家具2
◆開城民俗旅館 客室内にある骨董的価値のある家具3
◆開城民俗旅館 客室内にある骨董的価値のある家具4
◆開城民俗旅館 客室内にある骨董的価値のある家具5


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【連載その9】神戸学生・青年センターの北朝鮮旅行に同行して 
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(株)マイチケット 山田 和生
 6月15日より6月22日まで8日間、神戸学生・青年センターが
呼びかけた北朝鮮への旅行に同行したレポートの9回目。
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■□■ 初の民俗旅館2泊連泊実現! ■□■
 平壌から瀋陽まで鉄道で移動する。開城の民俗旅館に2泊する。この2点が、どうしても実現したかったこのツアーの特色である。団長の飛田さんとも話し合い、旅程の作成に苦心をしてやっと計画をまとめることができた。
 出発の直前になって、朝鮮国際旅行社は開城の民俗旅館を1泊にするように連絡してきた。2泊を強く希望すると答えても、再三この連絡と確認が繰り返された。「今までに日本の旅行者でここに2泊した人がいない」「平壌のホテルを拠点に開城、板門店へ日帰りするコースが一般的であり、開城に宿泊しても1泊が限度である。」「開城周辺には2日間も見るべきものがない。」朝鮮国際旅行社はこの旅館の設備面でクレームが発生することを心配していたようだ。旅行費用は、平壌の5つ星のホテルで泊まろうが、開城の旅館で泊まろうが変わらない。宿泊、食事、移動ガイドの費用などを含んだ1日の費用として計算するシステムとなっているため、設備面で劣る旅館に泊まっても費用が安くなるわけではない。
 この旅館に泊まった経験のある人からも、「情緒はあるけれど、情緒以外はなにもない」という忠告もあった。しかし、断固として2泊を希望し続けた結果、日本の旅行者で初の2泊連泊が実現した。
 開城の中でも、珍しく古い町並みが残った地区にこの旅館がある。敷地内に川が流れ、その両岸に両班の屋敷風の建物が軒をならべている。
食事の時は、対岸の食堂へ橋を渡る。タンスや、鏡台など、室内調度品も両班の時代を思わせる手の込んだ細工の年代物が置かれている。旅館のおばちゃんもいろいろと世話をやいてくれるし、食事も美味しい。
 確かに難をいえば、各部屋にある風呂やトイレの古さが目立つ。水が始め土色に濁っている。蛇口が取れている。お湯が出る時間が制限されている。とはいえ、このすばらしい風情の旅館は、平壌の高層ホテルより何倍も興味深く味わい深い。
 気を付けなくてはいけないことは、停電があること。夜中に暗闇の中でトイレに行くために懐中電灯を枕元に置いておくことをおすすめする。
 電力不足の影響か、送電の事情かはわからないが、停電は平壌市内、開城周辺などでも珍しくないようだ。農業用の灌漑ポンプが電力不足で満足に働かないため人力に頼っているという話を、ガイドの金さんより聞いたが、日常の生活の中でも停電に備える心構えは必要である。
 羊角島ホテルの48階の高速エレベータは停止位置が時々5センチほど下がりすぎることがあるのだが、そんなことより、途中で停電しないか不安であった。こればかりは、心構えでは対処できない。平壌でサーカスを見ている時にも停電に出くわした。日本のサーカスはテント小屋での公演を思い出すが、平壌のサーカスは人民の芸術、立派なサーカスの殿堂で公演が行われる。外国からの賓客を招き、われわれのような観光客も参加する。引田天功もきっとこんなところで公演したのだろう。生の楽団が効果音楽を担当する。七色の照明がまぶしく中央の円形舞台を照らす。
 こんな花やかな公演の最中に突然停電が起こった。非常灯の薄明かりの中で気まずい中断が続く。ようやく復旧して観客もほっとする。気をとり直して、舞台はフィナーレの空中ブランコへと盛り上がる。難しい技を決める直前の緊張を楽団の演奏がさらにもり立てて、さあこれからという一瞬に再び停電。しばらく待っても復旧しない。非常灯の薄明かりの中で、しかたなく空中ブランコから安全ネットの上に一人また一人飛び降りる。音もなく寂しくフィナーレの挨拶があり公演は終了。観客は、暗がりの中をぞろぞろと出口へ向かう。
 外は激しい夕立。雷の音も激しい。落雷による停電なのかもしれないがこれほどの殿堂に自家発電はないのだろうか。
次号に続く
ホームページに今回の旅行で撮影した画像を掲載しています。
http://www.asahi-net.or.jp/~UD4K-YMD/KITA00.html
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