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【連載その2】「西ブータンの伝統文化、生活、農耕を訪ねる旅」 
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(株)マイチケット 山田 和生
 10月24日より11月2日まで、「西ブータンの伝統文化、生
活、農耕を訪ねる旅」に添乗同行レポートの2回目。

■□■ 信号とトンネルのない国 ■□■

 首都ティンプーの町の繁華街は交差点に、信号がない。お巡りさんがのんびりと交通整理にあたっている。ティンプーだけではnaい。この国には、町にも村にも信号は一つもない。
 標高数千メートルの高地を走る道は曲がりくねって峠を越え谷を渡るが、国土のどこにもトンネルは一つもない。小さな橋で川を渡ることがあっても、車は3000メートル級の峠を丁寧に登り切り、生真面目に下って行く。
 首都ティンプーから空港のあるパロへの道路はこの国の最も主要な道路といえる。
日本風に言えば国道1号線。最も交通量が多いと思われる平日の夕暮れ時に谷間の道を走り抜けた。2時間弱のドライブは、珍しく谷から谷への移動で峠らしい峠を越えることはない。
 道はインドと同じ、左側通行。車線を区切るラインはなく、道路の幅は対向車とやっとすれ違うことができる程度。ティンプー谷の幅が狭まると、道は山の中腹に張り付いて、谷筋と尾根筋を縫うように左右に蛇行する。
 中間地点のチュゾムはこの国で一番重要な交通の要衝。ここには検問所がある。チュゾムはティンプー(31km)から東ブータンへ至る道とパロ(24km)への道が合流し、さらに南へ伸びる道はプンツェリン(141km)を越えてインドへと至る。川岸には、ネパール式、チベット式、ブータン式の3つの様式のチョルテン(仏塔)が立っている。
 ここで日没、道路に照明はなく、時折対向車のヘッドライトが遠くから迫って来るだけの、真っ暗な山中を走り続けると、闇の向こうにパロ空港の光が見えて来る。
 小型ワンボックスカーはタクシーとして利用され庶民の足となっている。運転手は決まってどてらのような民族衣装を着たブータン人である。大きな材木を積んだ大型トラックのヘッドライトには例外なく「目」が描かれている。カトマンズにある有名な「目玉のお寺」のような目である。トラックの所有者にネパール系の人が多いのかもしれない。
 道から見える農家は、谷の向こう側の山腹に点在していて、どうやってそこまで行くのか想像もできないような配置になっている。家も村も、車での移動を前提に作られているわけではないようだ。
 
山田の帰国報告恒例の交通調査の報告。

10月30日(火)午後5時15分より6時まで
(午後5時30分日没)
ティンプーからパロへ
 ピックアップトラック 5台
 大型トラック 7台
 バイク    4台
 ランドクルーザー 2台
 小型ワンボックスカー 11台
 救急車 1台
 乗り合いバス 1台