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 参加する。体験する。考える。「カンボジアこどもの家」

スタディーツアー・ボランティア体験参加者よりの声



カンボジアスタディーツアーレポート             
期間:2003年2月13日〜19日 佐藤絵美さん

暑いカンボジアから帰ってきて3日ほどたちました。2月の日本はカンボジアに比べるととても寒いです。日本に帰国し、何事も無かったようにまた普段の生活に戻りましたが、写真を見るたびに「ああ、カンボジアに行ってたんだなあ」と、とても懐かしくなります。
私は14日から18日の4日間、ポイペットのCCHOMEに滞在しました。旅立つ前はこれくらいで十分かなあと思っていましたが、実際行ってみるととても短く、あっという間に終わってしまいました。この期間はやはり短すぎたように思います。とにかく最初は日本とは違う環境に慣れることで精一杯でした。食事も始めは抵抗があり、久しぶりの暑さにも堪えました。そしてやっと環境になれ、ポイペットでの生活が快適と思うようになったころ帰国しなければならず、とても残念でした。このスタディツアーはいろいろな活動がプログラムされているのではなく、「自分達で考えて行動する」というものであるので、そういう意味でも時間はもっと必要だと思います。
ツアーの中で一番印象的だったのが子供たちの笑顔です。写真を見てあらためて思いましたが、みんな本当にいい笑顔をしています。「カンボジア」というと日本人は「貧しい国」とか「紛争の国」とか「地雷」などの暗いイメージを持っていて、そして私もかつてはそんな印象を持っていました。特にポルポト時代のカンボジアの状態は「悲惨」としか言いようがありません。しかし、子供たちの笑顔はそんなことを微塵も感じさせないものでした。滞在中に日本人スタッフに支援している学校に連れて行ってもらったのですが、好奇心旺盛な子供達は初対面の外国人の私を物珍しそうに見ていて、私が手をあわせてちょこっと頭を下げると、子供たちも照れ笑いしながら小さな手をあわせてペコリとお辞儀をしてくれました。栗本さんことオカさんは、「子供と遊ぶのに言葉はいらない。にこっと笑いかければ、それで仲良くなれる」と言っていました。そして、それは本当でした。子供たちが何を言っているのか私には全くわからず、そして子供たちもいきなり現れた変な外国人の言っていることは全くわからなかったと思います。しかし、笑って挨拶を交わしただけで、一緒に鬼ごっこをしたり、絵を描いたり、子供たちと遊ぶことができました。一人の子と遊んでいたと思ったら、あっという間に30人ぐらいの子に囲まれていたりして、「1対30」鬼ごっこになってしまったこともありました。その時は本当に楽しくて嬉しくて、ここまで見ず知らずの人間を受け入れてくれるのか、ととても感動しました。
しかしながら、残念ながら今回のツアーではあまり触れることはできませんでしたが、カンボジアには私と会った学校に通う元気な子ばかりでなく、病気や怪我などで学校に行けず、つらい思いをしている子達もたくさんいます。実際、私がカンボジアに行く数週間前に、国境付近で物乞いをさせられてガリガリにやせ細ってしまった男の子が、スタッフの看病もむなしく亡くなってしまったということがあったそうです。私が国境を越えるときも、確かに物乞いをしている子供たちがいました。また、子供たちが勉強する校舎の裏に、「地雷原」を表すドクロマークの看板が立っていた学校もありました。これらはカンボジアの暗い現実であり、解決しなければならない問題です。今回、私が見てきたのは良い面ばかりだったのだと思います。「日本人の思い違いで、実はカンボジアの人たちはみんな明るく元気に、幸せに暮らしているんだ」とは思いません。しかし、私が見てきた笑顔のカンボジアも、「一つの現実」だと思います。滞在中、ボランティアらしいことは何一つできませんでしたが、カンボジア人達の笑顔に会えてとてもよかったと思います。日本にいては絶対に体験できないことができました。今度、私の中で「これをやりたい」というものが見つかったとき、また彼らの笑顔に会いに行きたいと思います。

今回のツアーでの教訓(?)=「人間っていいなあ(^_^)」