カンボジアスタディーツアーレポート
期間:2003年9月19日〜9月25日 福田圭太 さん
4日間という短い滞在の中で私が一番考えさせられたのはゴミの問題でした。C.C.HOMEの庭にもビニールの袋や、土に帰らないお菓子の袋が転がっていることがありました。校庭にゴミが散乱している学校もありましたし、一見校庭がきれいに見える学校も校舎の裏にゴミを集めているだけでした。学校に捨てられているゴミの大半は子供たちが食べるお菓子の袋や、ジュースを飲むときに使ったと思われるストローでした。スタッフの方からお聞きした話では雨季になると学校に捨てられたビニールのゴミなどに雨が溜まりそこにボウフラが沸いて、学校でマラリアやデング熱にかかる子供が増えるそうです。オーセン・ルーの校庭でゴミ拾いをしたのですが次の日行ってみるとまたゴミが増えていたり、ゴミ箱に集めたゴミをどうやって処理すれば良いのかわからずそのままにして置いてきたりと、課題に次ぐ課題で結局何もできないまま帰ってきてしまいました。
カンボジアの人達はゴミを処理する術を持っていません。ゴミが与える影響もおそらく知りません。ですから、自分達が日本から持ってきた物のゴミ、ポイペトから持ちこんだ物のゴミはカンボジアに置いていくべきではないと思います。
今C.C.HOMEではゴミを焼いていますが、それは問題の解決ではありません。塩化ビニールはゴミ焼却炉レベルの高温で燃やさないとダイオキシンが発生します。一度発生したダイオキシンは分解されるのに何十年、何百年という時間を要します。カンボジアの自立を願う私達が排出したゴミのせいでカンボジアの大地が汚染され、農業ができず、生きていけない土地になってしまっては意味が無いのではないでしょうか?私達がカンボジアに生きる人達のためできることの一つは、少しでもゴミを減らすことだと思います。また、それは日本で生きていく時も同じではないでしょうか。
などと偉そうな事を書いていますが、私自身お祭りで買ったジュースのゴミを捨ててしまいました。日本に帰った今、とても反省しています・・・。
4日間は本当に充実したものでしたが、現地で生きる人達の生の声を聞けなかったことが残念でした。須ヶ崎さんからカンボジア語の本をお借りしたのですが「おはよう」「ありがとう」程度しか覚えられず、日本語のわかるロム君と簡単な話をしただけでした。学校がお盆休みになってしまったのでC.C.HOMEの子供達と遊ぼうと思ったのですが、うまく遊ぶことができなかったことも残念でした。4日間の滞在で学んだことは「現地の人達が何を望んでいるのかがわからなければ、何もできない」ということです。NGOが病院を建てたのはいいが医者が不足しているという話を聞き、その思いを強くしました。オーセン・ルーで石を拾っている間も「石を拾うことが彼らにとって意味のあることなのだろうか」と考えていました。NGO、そしてボランティアがどうあるべきかを深く考えさせられた旅でした。
私はシェムリアップで物乞いをする子供達を見てその悲壮さに刺激され、今回のツアーに参加したのですが、C.C.HOME、学校、そしてお寺で見た子供達の顔に悲壮感はありませんでした。きっとつらい事やしんどい事もあると思いますが、それでも一生懸命生きている彼らの姿に胸を打たれました。「どうやって生きるのか」ということを教えてもらったような気がします。
短い滞在でしたが、私達を受け入れてくれたC.C.HOMEのスタッフの皆さんに感謝しています。本当にありがとうございました。