表紙へもどる



 参加する。体験する。考える。「カンボジアこどもの家」

スタディーツアー・ボランティア体験参加者よりの声



期間:2004年7月28日〜8月2日  別府市  楠輝義さん(教師・58歳)

カンボジアC.C.HOMEを訪れて(体験レポート)

穏やかな時の流れと愛くるしい瞳に

 カンボジアの姿(一部)やC.C.HOMEの様子は、メール「イカロス」とこれまでの体験談などから自分なりに掴んだつもりで今回のスタディーツアーに参加した。
 子どもたちの目の輝き、人なっこさは私が6年前にプノンペンやアンコールワットに観光した時のままで、一段と魅了された。
 ホームを訪れた翌日がポラカムの日で学校は休みで、16校の先生方がホームに集まるとのことで、言葉は分からないが、ホームや学校運営上の課題や願いなどを耳にすることができた。この日は給料日でもあり、会議の後にそれぞれに支給されていた。一教科、月に1000パーツらしく一人3000パーツくらいのようで家族で食べるのが精一杯らしい。栗本さんの話では、16校のうち8校までは栗本さんがつくったが、後の8校はオーナースクールとしたが支援が途切れるのが課題となっているようだった。
 マイ・チケットの滞在中の注意に「あなたは何ができるのですか」「あなたは何をしたいのですか」とあり、またバンコクからアランヤプラテートへの車の中で、栗本さんからも、「井戸を掘った」「ブロックを運んだ」のボランティアでは、そこで汗を流すことで満足して帰ってしまうので、「ここで何ができるかを考えて欲しい」とも言われ、自分なりに準備して学校訪問に臨んだつもりだが、案内をしていただいた中井さんと辻田君のお二人がいなければ何もわからない、何もできないままに終始した気がする。お二人に頼りながらの学校訪問であったが、子どもたちとのふれあいに「やはり来てよかった」と、この報告書を打ちながらもその時々を思い出す。
 今、建設中のキャンプ場、ピーナツ畑を栗本さんに案内していただいた。建設が遅れているようだったが、そこで日本の青年や子どもと現地の子どもたちが交流する夢を語る栗本さんであったが、はしゃぐこともまた資金ぐりに落胆することもない丁寧な話しぶりに、この方の力強さを見る思いがした。小学校は9校訪問し、「私に何ができるか」の試みとして、3教室で絵カードを使って私は英単語を、子どもたちはクメール語の単語を私に教えることでのふれあいを楽しんだ。中学校の英語教師として、言葉習得の第一ステップを試みたつもりだが、案の定、子どもたしは直ぐに覚えるが、私はクメール語の音をほとんど真似ることができず、子どもたちが声をそろえて教えてくれるやさしさを学んだ。
 学校訪問では、萱葺きの校舎がレンガ造りとなっており各国の支援の状況を見ることができたが、よく言われることだが、入れ物造りで心づくりに不安を感じた。が、栗本さんを初めとするC.C.ホームの方々の真心と誠意をいたるところでー道行く地元の人たちの笑顔、孤児への支援、近所のお寺へのちょっとした心づけー感じた。
 教育環境、教材・教具の不備などにもかかわらず、また雨で欠席生の多い中、サンタピア小学校の2人の女性教師のすばらしい授業に感銘した。子どもたちの視線の集中、身近な物を教材とする指導技術とお二人の熱意にこの子たちのこれからに夢をはせた。
 村からポイペットへの何度かの往来で人々の生活の様子、雨季という気候、昔はジャングルであったろう草原、そして国境の町ポイペットなどからこの国のおかれている現状を自分なりに考えることはできたが、「何ができるか]の答えは課題のままである。しかし、C.C.ホームのお役にたてることをと思案している。
 滞在中、朝・昼・夕の三食をお父さんを中心に中井さん、辻田君、そしてツアー参加の4人が円卓に座し、同じスープを、同じお皿を囲む実の家族そのままの団欒を今でも思い出す。そして、子どもたちのひとなっこさ、犬、鶏、ガチョウ、豚など、私の子ども時代にタイムスリップしたようで本当に心やすまる穏やかな時の流れに身をひたすことのできた日々であった。
 最後に、ここまでホームを育ててこられた栗本さんの今後のご健康をお祈りし、また、この地を、人々を愛し、何もわからない私たちをごく当たり前のように、旧知の友のように接していただいた中井さん、辻田君のお二人に心よりお礼を申し上げます。本当にありがとうございました。