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参加する。体験する。考える。「カンボジアこどもの家」
スタディーツアー・ボランティア体験参加者よりの声

滞在期間 9月17日〜9月23日 川口洋一さん(神奈川県・男性)


 国境:
 タイのバンコクから高速道路をとばして国境の町アランヤプラテートへ行き、そこから出国審査を受けてカンボジアへ入る。国境の短い橋の歩道には、物乞いをする子供や母子が小銭の入れもの次々と差し出してくる。その人たちをすり抜けて橋を渡ると、大きくて立派なホテルがいくつも並んで建ってる。ホテルのカジノではタイ人を初めとする外国人がルーレットやバカラを楽しんでいる。
 カンボジアの入国審査を受けた後、「カンボジアこどもの家」から迎えに来てくれた2tトラックの荷台に乗って、ポイペットの町から国道5号線を走り始めた。走り始めたとたんにびっくり。道路の風景がタイとがらっと変わった。道路は舗装してあるのだが、土けむりがもうもうと舞い上がっている。道路の両側にはごみが所狭しと散乱している。この国の社会システムが円滑に機能していない状態をはっきりと示している風景との最初の出会いである。

宿舎:
 新しいキャンプ場にできたレンガ造りで床がタイルの宿舎、その横に円形の床面にとんがり帽子の屋根が載った集会所兼食堂の建物、そして水洗のトイレが3室にシャワーが3室。
 食事はタイの日本料理屋さんで勉強したスタッフが作ってくれるので、豆腐入りの味噌汁やカレーライスまで出てきます。日本にいる時よりたくさん食べて、太ってしまいそう。

学校:
 トラックの荷台に乗ってC.C.Home の近くにある学校を見学に行く。わらぶきで土間の校舎の学校、コンクリート造りの校舎の学校、両者が混在している学校があった。突然の来訪にもかかわらず、先生たちは私たちを教室内に招じ入れてくださる。
 生徒たちの全てがノートを持っているわけではなく、緑色の板に白墨で黒板の字を書き写している生徒も少なくない。同じ学年でも入学年齢が違うので、生徒の年齢に3,4歳の差があるのが普通らしい。生徒たちは大きな声で先生が示す語句を唱和したり、手を上げて前に出て答えたり、授業は途切れることなく進行していきます。どの生徒も真剣で、楽しそうです。
 教室には照明がなく、窓からの光だけが頼りなので、私には少し手元や黒板面が暗いように感じられる。びっくりしたのは、教室の床にゴミ、おもにスナック菓子の袋、が散乱していることです。そして注意してみると校庭の吹き溜まりにもたくさんのゴミが散らかっています。プラスチックのゴミは腐らずにいつまでも残るので、そのうちに村の畑や森がゴミで覆われるでしょう。早急に環境教育を実施しないと、メコン川の川イルカもプラスチックを飲み込んで次々と死んでいくのではないかといやな想像をしています。

図書館:
 ツール・ボンロー校にはコンクリート造りの立派な図書館があります。ところがそこにある本の多くは日本語や英語で書かれた絵本であり、カンボジア語(クメール語)で書かれた本はごくごく少数です。図書館の係りになっている2人の若いおんな先生はC.C.Home のスタッフから日本語を習い、何冊かの絵本をカンボジア語に翻訳して子供たちに読ませているそうです。先生たちの子供たちを思う気持ちと努力に敬服です。
 オカさんの話ではカンボジア語で書かれた絵本がとても少ないそうです。ポルポトの焚書政策でカンボジア語の本全体が少ないのです。
 良書を読むことによって人生がとっても豊かになるのですから、図書館の本の充実を何とかしなければと思っています。