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【連載】「カンボジア漂流記」第4回 斎藤雅之
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私は勉強が嫌いである。と言うより興味の無い事を学ぶのが嫌いな性格のようで、日本にいる時には机に向かう時間より麻雀卓に向かう時間の方がはるかに多かった。馬鹿者である。そんな勉強嫌いな私でもここでは嫌でも勉強しなければならないのだ。
敵はクメール語である。初めて文字を見た瞬間に猛烈に頭が痛くなった。なんなのこのグニョグニョと適当に
書いてあるような象形文字は?
当然興味をそそられるわけがない。戦う前に降参である。前までの私ならね。一年近くここにいようという人間が、現地の言葉を喋れないなんてそんな馬鹿な話はない。仕方ないが勉強をすることにした。ただ、私の目標はあくまで話せるようになること。文字の勉強は放棄することに。勉強といっても机に向かってやるわけではない。日中は35度を超える酷暑のために、私の頭のコンピューターも完全に停止しているので、本を枕にお昼寝。涼しくなったらゴロゴロしながら本を読む、といった感じ
である。
しかし日夜の必死の勉強の成果はそれなりに現れている。現地スタッフに言われる悪口や悪質なジョークはすぐに理解出来るようになった。ふざけた悪口を言った奴にはしっかり日本語で言い返す。なめんじゃねー!と。まあクメール語に関してはゆっくり覚えていければそれでいいと思っている。
時間はたっぷりあるのだから。
※2月より子どもの家のスタッフとして赴任にした斎藤君から、次々と「漂流記」のメールが送られてきています。電源を発電器にたよっているポイペットの子どもの家ではコンピュタを使うことはできません。このメールは町のインターネットカフェのコンピュータからホットメールにいきなり書き込んで送られてきています。ワープロでゆっくり書き直すことができる世界ではなく、時間単位で料金がかかる条件で一気に書き上げる。そんなカンボジアの環境でレポートは書かれています。【編集部】