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 【連載】「カンボジア漂流記」第5回  斎藤雅之
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今巷で騒がれている異常気象をほんとに実感するような天気が続いている。よく雨が降るのだ。私の住む北海道には梅雨もなければ夕立のように降ることもないからここの雨の降り方には驚かされた。夕方になると今までの天気が嘘のように曇り始め、大粒の、水風船のような雨が落っこちてくるのだ。これのまあ痛いこと痛いこと。そんな降り方をしたかと思えば、少し経つと空っと晴れ
る。何とも不思議な感じだがこれがここの雨季の雨の降り方(実際にはもっと凄いらしい)のようだ。ただ今は乾季である。オカさんいわく、こんなことはなかったと。うーん、ここに長い間住んでる人の話だからなー。これだけでも十分な降り方なのだが、これがもっとひどくなるのはどんなものか?雨漏りもするし、なにより道が悪くなるのが一番困る。アスファルトの存在しない世界のため、雨が降って車でも走ろうもんなら次の日はボコボコである。私の日常の移動手段はバイクである。免許など当然持ってない。ここらに住む人でそん
なもの持っている人はいないし、こうるさいお巡りさんもいない。だから私も堂々風を切って走りまわっている。だが雨季にはそれが難しくなる。オフロードバイクではないため、緩んだ道ですっとばせば一発で事故る。ここでの大概の交通事故は接触ではなく転倒、つまり自爆である。それが雨季には多発するらしい。あと少しで雨季がやってくる。みんなが言う。雨季は雨と蚊との戦いだと。全然待ち遠しくないが、もうすぐきてしまうのだ。

・・・つづく

2月より「カンボジア子どもの家」にスタッフとして赴任した斎藤君からの報告です。日本ではこれからの斎藤君の活動を支えていこうと「雅之君とカンボジアを考える会」も結成されました。【編集部】