表紙へもどる


■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
 【連載】「カンボジア漂流記」第16回 斎藤雅之
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■

 今回は通常の業務の話。私はしょっちゅうポイペットの中にある学校をバイクで巡
回する。先生とのコミュニケーションを取ることも目的だが、本当の目的は先生の監
視である。私は未だボランティア活動という言葉は好きになれないが、ここでオカサ
ンが行っている活動はとても意義のあるものだし賛同している。勉強したくてもでき
ないこども達の手助けをし、教育することによって多発する犯罪や事故を防ごうとい
うところにである。私も4ヶ月ここポイペットにいて色々なことを見たり聞いたりし
てきた。いずれも日本にいたら考えられない事ばかりだ。もしちゃんと教育が行われ
ていたらきっと防げたであろう事例もいくつもある。そんな中オカサンはこども達に
勉強できる場を提供した。
 こども達もやる気満々だ。では先生は?といったらこれがまた様々だ。やる気のあ
る先生はたくさんいる。この人の教育熱心さは凄いな〜と感心させられる先生もいる。
ところがそうでない先生もいるのだ困った事に・・・。
 平日に自分の都合で授業を休みにしたり、授業中に居眠りをしている先生もいる。
カンボジア人らしいといったらそれまでなのかもしれないが、CCHOMEが先生に
給料を払っているのはこどもをしっかり教育してもらうためであって、先生の都合で
こども達が勉強を教えてもらえないのは許せないと思っている、少なくとも私は。そ
んな先生に喝を入れるべくバイク巡業をしているわけだ。
 この日はほとんど問題はなかった。編み物を授業中にしていて、私と目が合った瞬
間に隠してニコ−っとしたふざけた先生がいたくらいで、他は真面目にやっていたよ
うに思える。いつもこんなくらいならいいのだが、なんせ先生の数は総勢で80名を
超えてしまっているために全てを把握する事はできない。遠くにありすぎて容易には
行けない学校もある。そんなところの先生達も真面目に教育に励んでいると信じたい。
私はカンボジアのこども達の明るく、楽しく、そして真剣に勉強する姿を見るのが好
きだ。そんな光景を全ての教室で見ることができるようになってほしいと願って、私
はバイクで明日も走っていく・・・。