◆◇◆ 『ジャンボ!(=こんにちは) 松野下です! 第7回』◆◇◆
<ミクミ国立公園 2>
国立公園といっても、高い塀で囲まれているわけでもなく、区切りされている
わけでもないので、一見普通の草原と変わりがありません。それでも、人ごみと
住宅街が当たり前だと思っている都会人にとっては、360度パノラマの草原は
それだけで見る価値があります。
一面何もない草原は日本人にとっては目新しく映りますが、タンザニア人にし
てみれば、高層ビルや通勤ラッシュ・マンション群なんていうものこそが異物で
あるに違いありません。
さて、国立公園内に入ったからといって、すぐに動物がうじゃうじゃ見られる
わけではありません。時間帯・時期によって、どこにどの動物がいるかは異なる
ので、そこは、ドライバーさんの鋭眼と土地勘に頼るほかありません。そして、
重要な事はすれ違う車のドライバーさんたちとの情報交換。
草原の道を車でゆっくりと進みながら、動物がいないか探していると、前方に
キリンの群れが!
キリンは大きいし、最低でも2頭、多ければ10頭以上の群れでいるので、見つ
けやすい動物です。近くに寄って下から上まで見上げてみるとかなりの迫力が
ありますが、顔は非常に愛らしい。こちらが見ていることに気付いて、彼らの方
も「あれは、何なんだろう?」といった顔つきで、みんながこちらを見るので、
その姿もかわいらしい。見ていても飽きる事がないので、私達はずっと見ていた
いと思うのですが、大抵キリンたちの方の私達に対する興味が薄れる方が早く、
いつもおしりを向けて去って行かれてしまうのです。
次に会ったのが、ミクミ飛行場(といっても草原に滑走路を1本だけつくった
もの)の滑走路のはるか遠くにいるシマウマ3頭。シマウマも、模様が美しいの
で、見ていて飽きることがありません。双眼鏡を通してみるシマウマの姿は、
滑走路のアスファルトから出る熱に揺られていて、なかなか絵になっていました。
別の機会に遭遇したシマウマは4頭ほどがおしりを向けて並んで、水溜りの水を
飲んでいました。
また、大人の象と子ども象の群れがはるかかなたに一列になって歩いている
ところも見ることができました。あまり大きな群れには会わなかったのですが、
今回見た中で一番大きい群れは、シマウマ、インパラ、ヌー・アフリカハゲコウ
の一団でした。白と黒のシマガきれいなシマウマと、小型の細く茶色いインパラ
と、がっしりした牛のようなヌー、体調1.5メートルの大型コウノトリが、夕日
を浴びて集まっているところは、本当に壮大でした。
そのほかにも、行く手を阻むイボイノシシやら、チョコチョコと走り回るホロ
ホロチョウ、青や赤色のきれいな小鳥、黄色い冠をもったカンムリヅルなど小型
動物なども見る事が出来ました。しかし、残念ながら、ライオンをはじめとする
肉食獣は全く見ることが出来ませんでした。というのも、今の時期は、雨期も
ちょうど終わり草丈が伸びきって非常に高くなっているので、一年で最も動物を
見つけにくい時期なのです。本当は、もっといろんな動物がたやすく見られるとか。
来週は、ミクミの宿泊施設についてお話しようと思います。
では、また来週!! 松野下 千寿