◆◇◆『ジャンボ!(=こんにちは) 松野下です! 第8回』◆◇◆2000.06.09
<ミクミ国立公園3>
みなさん、こんにちわ。松野下です。
今日はミクミ国立公園の第3回目、ミクミ国立公園内の宿泊施設を取り上げたい
と思います。
ミクミ国立公園には3つの宿泊施設といくつかのキャンプ場がありますが、今回
実際に泊まったのは、3つの宿泊施設のうちのひとつ、ミクミの中でもっとも
高級なブマヒル・テンティッド・キャンプ(Vuma Hill Tented Camp)、
そして見学に行ったのが、ミクミワイルドライフキャンプ(Mikumi Wildlife
Camp)です。
ブマヒルテンティッドキャンプは、ブマヒルという名の丘の頂上付近に建てられ
た高級ロッジで、去年フランス人によって建てられました。こちらの伝統的風な
萱葺き屋根の建物がレセプションで、オープンスペースの見晴らしの良いレスト
ラン&バー、そしていくつもの高床式のテンティッド・ロッジが自然の中に点在
しています。テンティッドという名のとおり、要はテントなのですが、高床式に
組んだ土台の上に大きくしっかりとした素材のテントが建てられ、屋根は萱葺き
されているので、一見立派なロッジに見えます。
その中にベット、シャワー、水洗トイレ、机、ランプなどが設置されており、
電気・水・お湯なども心配なく使えるので(ただし電気は時間制限がある)、
とてもテントの中とは思えません。ちょっとした家の中にいるような感覚に陥
ります。
そのようなロッジが高台の見晴らしのちょうどいい場所に、自然に埋もれて建て
られており、お客様はロッジに泊まりながらにして、プライベートに自然を満喫
する事ができるようになっています。
それぞれのテントからは、遥か彼方に広がる草原と丘が見え、それをテントの前
に置かれたチェアに座りながら、ゆっくりと眺める事が出来ます。数日泊まる事
ができれば、朝・夕のサファリタイム(動物見学は、早朝と夕方に行う)以外の
時間に、テント前のテラスでゆっくりと読書をするのも、いいかもしれません。
スタッフの人々も非常に感じがよく、食事もおいしい。ただ、設備が整っている
だけに、宿泊料も少々高めなのがネックです。
対して、ワイルドライフキャンプは、全く庶民的な宿泊施設です。その昔は、
繁盛していたであろう形跡があるものの、今となってはそれも遠い昔の話。
私が訪れた時は、部屋の窓のガラスが割れているころあり、トイレが壊れている
ところあり、レセプションになにやら作業をしている形跡があり。
レセプションやホールにはほとんど人気がなくがらんとしており、かなり寂れて
いるようでした。
宿泊施設自体は大きく、2階建ての白いアパートメントのような建物に約50室
もあり、広いレストラン、レセプション、ホール、プールもあります。
完全に整備されたブマヒルとは違って、ワイルドライフはファシリティーの点で
完全に劣るのですが、ここの素晴らしいところは部屋に居ながらにして、また
敷地内に居ながらにして動物を見れるということ。全ての部屋が宿舎の裏側の
草原に向いて窓がついているので、部屋から動物が堪能でき、オープンスペース
で自然を感じたければ、宿舎より裏側に突き出ているプール場にでればよいので
す。
建物の裏側には、緩やかな草原と丘が広がっており、裏側に設置されたプール
サイドからちょうど眼下に池が見えるのですが、その池の水を求めて、様々な動物
が集まるのです。象やキリンはもちろんのこと、時にはライオンまでがその水を
飲みに来るとか。私が行った時は、象の親子3組と、キリンの親子を見ることが
出来ました。象が「パオ−ン」と鳴くものと知ってはいましたが、実際に目前に
広がる草原に、象とキリンの群れを見ながらその声を聞くと、感動はひとしお。
そしてその鳴いている象の側をキリンがスローモーションで横切っていく。
大自然だけがアフリカではないと思ってはいても、これぞアフリカ!と叫びたく
なるほどです。自分が大自然の中の一部になっていることを実感した瞬間でした。
派手さは全くないですが、この景観のよさだけでこの宿泊施設の存在価値はあり
ますし。庶民的な松野下としては、高くてファシリティーの整っているブマヒル
より、少し寂れてはいても安くて景色の良いワイルドライフの方がいいなあと
思ったのでした。
実は、このホテルはもうだいぶ前から寂れていて、お客が来ると初めてジェネレ
ーターを回すような、閑古鳥が鳴いていたロッジだったそうですが、最近少しず
つ改善工事を行っているとの事。6月の終わり、ハイシーズンに入る前には、
全ての工事を終了するとの事でしたが、タンザニアの予定は全く未定ですから、
おそらくそんなに早く終わる事はないでしょう。でも、ワイルドライフファンと
しては、改築されないまでも、ホテルをたたまないで済む程度に、存続し続けて
欲しいなあと思うのでした。
ちなみに、この夏の「農村滞在ツアー」(ご存知ない方は、マイチケットのホーム
ページをご覧下さい)でも、ミクミ国立公園1泊2日をオプショナルとしてつける
ことができ、しかも泊まるところはワイルドライフを予定しています。
きっと、みなさん、楽しまれる事でしょう。
という事で、ミクミ特集3回を終わりたいと思います。
みなさん、また来週!! 松野下 千寿