
8月19日。今日は、ダルエスサラームから北へ車で2〜3時間のところにあるバガモヨへ出発です。バガモヨは13世紀頃からインド洋交易で栄えた港町で、19世紀にはここから奴隷が船積みされていたそうです。バガモヨという名前は、『BWAGAMOYO=ここに我が思いを残す』という奴隷の嘆きの言葉が由来しているという説もあるそうです。
まずはバガモヨ郊外にあるカオレ遺跡を訪れます。ここは13〜15世紀の小さな都市国家の跡です。遺跡といっても、アンコールワット等のような大きなものでは全くなく、崩れかけた石の建物が点在しているかんじです。一番大きく残っているのが、モスクの建物で、階段、井戸などがまだ崩れずに残っています。しかし、私は歴史にはうとい為、建物よりも近くにあったバオバブの木の大きさの方に圧倒され、感動していました。おそらく、10人くらいがぐるっと囲んでやっと手がつなげるくらいでしょうか・・・。こうやって、スケールの大きな自然を目の前にすると、理由もなく嬉しくなってしまいます。
この後は、教会やバガモヨ市内を見学し、ひとまずホテルへチェックイン。この日宿泊するバガモヨビーチリゾートは、可愛いコテージが並んでおり、すぐ前には真っ白な砂浜と遠浅の海がどこまでも広がっています。ダウ船もちらほら水平線を漂っています。流行りの隠れ家的リゾートといった感じで、ひとときの贅沢を味わいました。フランス人の経営するホテルだからなのか、食事も絶品でした!
ホテルで少し休んだあとは、いよいよいよいよ今回のツアーのメインの1つでもある『民族音楽』の公演へ!ザウォセさん率いるチビテの公演です。ザウォセさんはタンザニアを代表すると言ってもよいほどの音楽家で、民族楽器のゼゼ(1本の線を引いた弦楽器)、親指ピアノのイリンバ等を操ると同時に、変化に富んだ歌声で見る人全てを魅了します。近年はザウオセさんもお年をめして体調が思わしくなく、チビテの公演は甥のチャールズさんを中心に任せていたのですが、今回、偶然が重なり、チャールズさんがイギリス公演で不在となったため、急遽ザウォセさんがほとんどフルで出演してくれました。すごくラッキーです!
公演は、気取ったホールなんかではなく、マンゴーの木の下にむしろを敷き、そこに座って聞きます。こんな自然の中で民族音楽(しかも本格的な!)が聞けるのもオルタナティブツアーの醍醐味です!主に男性が楽器を演奏し、女性、子供が踊ります。
時々男性も踊ります。楽器は、ゼゼ、イリンバ、マリンバ(木琴のようなもの)、いろんな種類の太鼓等があります。私たちが通常耳にする、ドレミファソラシドという音階はなく、独特な音階、リズムです。今までに聞いたことのない音楽なのですが、楽器と女性や子どもたちの歌声が重なったとき、今までに感じたことのないほどに感動し、涙がちょちょぎれました(本当に!)。この感動を皆さんに伝えたいのですが、言葉で音やリズムを表現するのはなかなか難しいですね・・・。
公演にはユーモアもありました。まず、楽器で私の目を引いたのは、薄いアルミ板を2枚重ね、その中に砂か何かを入れて閉じた四角い板
状のものです。男性がこれをぱんぱんとたたきながら踊ります。私たちがこれをたたいたのでは、何の音楽にもならないのですが、彼らがた
たくと、立派な楽器になるのです。これは生まれもってのリズム感があるからでしょう。また、子供の踊りも腰つきがすばらしい!打楽器に合わせて、歯切れ良く腰を振ります。大人顔負けです。
そして、公演もクライマックス!アフリカンリズム&ダンスに虜になり、一緒に踊りたくてうずうずしていた私たちの手を引いて、子供達が一緒に踊ってくれたのです!日本で踊ることなんかほとんどないので(小さいときにやった盆踊りくらい?)、かなり不格好だったかと思うのですが、そんなことは気にせず踊りまくりました。
一生忘れることのできないくらいに楽しい1日でした。実は、この公演の後にもう一つ感動がありました。私の手を取って踊ってくれた女の子が顔を覚えていてくれたらしく、話しかけてきてくれたのです。どの子も同じ顔に見えてしまい、区別の付かない自分が恥ずかしかったのですが、これをきっかけに出会う人ひとりひとりともっと話をしていこうと思いました。このツアーは「農村滞在と民族音楽」がメインなので、現地の人と向き合って話す機会が他のツアーでは絶対にできないほどたくさんあります。農村滞在のときの話は語りきれませんが、また次々回以降で小出しにしていきたいと思います。
次回は、8月20日。ダルエスサラーム市内観光に行きます!
バガモヨ市内の市場でカンガ(布)購入
バガモヨで『NDIZI NG'MBE(料理用バナナ&牛肉)』を食べる。料理用バナナはジャガイモのような味でした。